しつけができる事柄の多い猫という動物。でも、発情期の猫対策の難関はしつけ困難である事でしょう。なので、去勢手術、不妊手術をしたほうが良い場合もありそうです。このあたりは良く考えて、ということになりますが…
猫を飼う上でしつけは重要事項ではありますが、しつけは可能な部分ばかりではありません。たとえば、繁殖にまつわる猫の行動は、しつけきることが非常に困難です。
たとえば、オス猫のスプレー行動はなかなか厄介です。発情期の雄猫は、壁、扉、椅子など、自分の徘徊する先で盛んにおしっこをかけて回ります。これはマーキング行為の一種で、飼い主としてはこの行動を止めるためにしつけをしたいところですが、猫自身は縄張りを主張するのが本能ですし、生殖につながる部分ですから、しつけをしてやめさせることは出来ないのです。
トイレのしつけが完全な猫でも、時期がくれば必ずスプレー行動を行います。すると、せっかくトイレをしつけてあったのに、あちこちにオシッコをして歩くと言う具合の悪い状態になります。
根本的にスプレー行動を止めるには、去勢手術が効果的なのですが、一旦スプレー行動に入った猫を去勢しても、カンタンにきちんとトイレをするパターンには戻りません。もし、猫の繁殖の予定がないのであれば、スプレー行動をおこす前の、生後7から8ヶ月後の時期に去勢手術をしておくのが良いでしょう。
メス猫の場合にも繁殖にまつわる問題はあります。発情期に交尾をせず、過ごしたメス猫は、やはりトイレをしつけた通りしなくなることがあります。ただしオス猫スプレー行動と違って、発情期が過ぎると元に戻ってきます。なので、期間中はケージで飼うなどして、辺り構わず排泄することを防御するのが対策としては有効です。
また、放し飼いのメス猫は、知らぬ間に妊娠してしまうことも多いので、もし子猫が欲しくないなら、不妊手術を検討してみてはいかがでしょうか。
去勢手術も不妊化手術も、倫理的な点や猫の生理面から反論されがちです。しかし交尾をした猫は、ほぼ100%の割合で妊娠し、子猫が生まれる結果になりますから、どちらが良いのか、熟考せねばならない問題です。
子猫が生まれてから後悔したり、どこかへ捨てにゆくなどするよりは、早々に不妊手術をする方が猫のためにも良い場合もあると思います。もちろん、繁殖の問題は飼い主がどのような理念で猫を飼育しているのかにかかってもいます。
飼い主にとっても猫にとってもよい方法はなかなか難しいと思いますが、去勢も不妊手術も、一度真剣に考えてみる価値があるのではないでしょうか。