猫のスプレー行為は生殖(繁殖)行為と密接な関係があります。ヒトの立場ではなるべくスプレー行為を封じ込めたいところですが、しつけだけではどうにもならないのがこの行為。猫の生殖本能に根ざす行為ですから、マーキングはどうにもならない行為なのです。
猫のおしっこには特有の刺激臭があります。一説によると、猫の先祖は砂漠は北アフリカとか中近東あたりの乾燥地帯で暮らしていたのだそうで、猫は乾燥した環境に対応できる生理を備えています。猫は、他の動物に比べて水分補給量は少なめでも、大丈夫な動物です。
人間の尿を考えてみましょう。体内の水分が少なくなると、尿の色が濃くなったり、臭いが強くなります。反対に水をたくさん飲んでいると、色も匂いも無くなってしまいます。猫の場合もこれは変わりはないのですが、水分摂取が少なめでOKの猫は、体内の水分量も少なくて、一般に尿臭は強烈です。
そこで「スプレー行為」の迷惑というものが生じるのですが、スプレー行為自体は縄張りの主張です。メス猫への性的アピールでもありますから、しつけはますます困難です。
具体的ばスプレー行為は、ペニスの先をジェットノズルのように使い、小便をスプレー状に吹き付け、マーキングを残してまわります。猫の尿臭を吹き付けてまわる訳ですから、家の中全体が猫の小便臭くなってしまいます。
しつけでやめさせるのはほぼ不可能ですが、去勢手術をすることでスプレー行為に根本的な対処をすることは可能です。猫の個体差もあって、去勢手術によりスプレーを100%ストップする保障はありませんが、マーキングをほぼしなくなると言われています。
去勢手術の時期は、生後8ヶ月頃から手術を受けることが可能です。これより早い時期の手術は病気を併発する恐れがあるので避けるのが無難です。
他の動物と違って猫のペニスはとても小さいところ、去勢をするとさらに小さくなるので、ゴミや尿石の心配が出てきます。去勢した猫の飼い主は、丹念に洗ってあげるなど日頃からのケアを心がけてあげましょう。