犬の「おすわり」は基本的なしつけの一つです。もちろん、トイレなど必須の所作を優先的にしつけるようにしてかまいませんが、比較的しつけ易い動作ですから、他のしつけと平行して取り組んでみても良いでしょう。
●無駄吠え
昨今は甘やかされた犬が増えたせいか、閑静な住宅街でもそこここからキャンキャン、ヒャンヒャンと犬の無駄吠えが聞こえてきます。無駄吠えは周囲にとって迷惑な行為ですから絶対に止めさせなくてはならない問題行動です。大抵はかまって欲しいことが原因になって無駄吠えを起こすのですが、時に裁判沙汰にもなる厄介な悪癖です。
しかし、体調が悪いときにでも無駄吠えをすることがあります。構ってほしいときに無駄吠えしまくる犬ですと、体調なのか悪癖なのか判りません。そもそも犬は吠えるのが当たり前ですから、しつけは無駄吠えの完全カット、というのではなく、吠えることをコントロール可能なようにしつけるよう工夫しましょう。
コントロールするには、体調が悪くて吠えているのか、甘えて吠えているのか、理由を見極めることが必要です。甘えて吠えているときは叱ることが必要ですが、叱りつけるよりも、むしろ無視するといったしつけの仕方が効果的とも言われています。
●おすわりとマテ
おすわりは、犬の日常的なポーズ、オスワリに「おすわり」という言葉の号令を結びつけるしつけです。他のしつけ同様、うまくできたときには褒めてあげるのが基本です。犬のほうは、何に対して褒められているのか最初は判らないものですが、「おすわり→ほめる」を幾度も繰り返しているうちに、オスワリのポーズと声による「おすわり」の号令を結びつけて理解するようになります。
「おすわり」の号令が理解できなくても、とりあえず実害があるわけではありませんが、これは犬に教えておきたいしつけの一つです。同じような性質のしつけに「マテ」がありますが、こちらも大切なしつけの一つです。
たとえば犬が興奮状態のときに「マテ」や「おすわり」が理解できれば、道行く人とすれ違うとき、他の犬と出くわしたときでも、動作停止することができ、周囲に対しても安全を確保することができます。犬を飼うにあたっての最低限のマナーはいくつかありますが、早い時期に「おすわり」「マテ」をしつけておきましょう。